物販系で使えるWeb APIのサービスを3つ紹介します。Amazon、楽天、Yahoo!の3つですね。
思い返せばわたしがインターネット経由で初めてお仕事をいただいたのが、「Web APIを使って物販ツールを作って欲しい」というお話でした。キーワードなどからヤフオクとAmazonの価格差を取得してExcelにまとめる、みたいなのを作りました。
Web APIはアイデア次第で、手軽に凄そうなサービスが作れちゃうのがいいところだと思います。
基本的な使い方を覚えつつ、自身が思い描く理想のサービスをWeb APIを活用して作ってみてください!

目次
Web APIの使い方
利用する難易度の低そうな順に紹介していきます。コードはPHPが前提となるのであらかじめご理解いただければと思います。
楽天
アプリIDを作成することで使うことができるようになります。リクエストURLの作り方や、楽天から戻ってくる値に大きなクセはなく、マニュアル見れば簡単に使えると思います。
通常の商品検索だけでなく、楽天ブックスも分かれて存在しているのでこちらも有効に活用できるかもしれません。
楽天の商品検索APIの使い方は以下の記事でまとめています。
Yahoo!
Yahoo!も楽天と同様で、登録から利用までとても簡単に扱うことができます。色んなタイプのWeb APIを提供してくれていて、物販系で使うのは「ショッピング」と「オークション」のどちらかかと思います。
Yahoo!のショッピングAPIに使い方については以下の記事でまとめています。
Amazon
Amazonは、リクエストするためのパラメーターを作るのがめちゃくちゃ大変です・・・。面倒ではありますが、AmazonのAPIサーバーとやり取りすることを大雑把にでも理解するところから始める必要があります。
長くなるので、第一回から第6回まで続くという長編エントリータイプの記事となりました笑
第2回:アクセスキーとシークレットキーの取得編
第3回:リクエストURL作成の概要編
第4回:リクエストURLの作成(PHP)と結果(XML)の確認編
第5回:リクエスト結果(XML)の表示編
第6回:パラメーターの種類とか編
最終回:実際に作ってみよう
AmazonのAPIを活用する際は、第1回から順番に見てみていただくことをおすすめします。
Web APIの魅力
Web APIの魅力は、「なんかすごいサービスを作った気分になれる」ってことだと思います。Web APIはAmazonや楽天、Yahoo!の仕組みを間借りしているイメージです。
個人でAmazonの仕組みなんて作れない(少なくともわたしは)ですが、Web APIを使って仕組みを間借りすることで、自分で作れないシステムを構築することができます。
Web APIを使うことを「巨人の肩の上に乗る」と表現されたりします。すごい仕組みの上に自分のアイデアを加えることで、今までになかったサービスを展開することが簡単でできます。
Web APIを提供しているサービスを見たら、「なにかできることないかな?」って考え方をすると、発想次第で便利なサービスが作れる可能性があります。
(ちなみに、わたしは何も思いつかないタイプの人です…)
巨人の肩の話などは、以下の本で知りました。Web API系の読み物として、とても面白くておすすめです。
(※ 技術本ではなく、読み物として捉えた方がいいかと思います)
物販系のサービス例
今回紹介した物販系のWeb APIでよく見るサービスをまとめてみました。
Web APIは誰もが簡単に作れるメリットがある一方で、すぐに真似されやすいというデメリットもあります。なので、誰もが思いつくタイプのサービスはWeb APIでは消耗戦になりがちです・・・。
今ないけどあったら絶対便利だろうなってアイデアがあったら実際に作ってみて、それがブランドして確立されると面白いかもしれません。
価格比較系サービス
たぶん誰もが思いつくのが、楽天、Yahoo!、Amazonで展開されている同じ商品の価格を比較するというサービスではないでしょうか。
それぞれのWeb APIが使えれば、作ること自体はめっちゃ簡単です。
(たぶん運用がめっちゃ難しい?)
Googleで検索すれば、たくさん出てくると思います。
例)→ 最安値.com(最安値ドットコム) [通販価格比較サイト]
補助系サービス
Amazonや楽天へリンクを飛ばすためのリンク作成を補助するツールもよく見ます。以下は、WordPressの公式に登録されている有名なプラグインです。Amazonへのタグ作成を補助するものですね。
→ Amazon JS | WordPress.org
わたしもReactの練習を兼ねて自分用に作ったりしていました(※ 使っていない…)
Reactで自分用のAmazonと楽天のリンクタグ取得ツールを作れたので、隙あらば書籍を詰め込む作戦を決行します!(`・ω・´)ゞ pic.twitter.com/ltzjB1XAyG
— はにわまん (@haniwa008) 2018年10月26日
セール情報のまとめ
Kindleセール本を取得して「毎日更新」みたいな感じで運営しているサイトもたくさんあります。これ系のサイトも手動でやっていることはほぼないかと思います。
AmazonのAPIを活用して、自動取得して記事の中でいい感じで並び替えて表示させているはずです。
AmazonのAPIからセール情報を取得して作った。Amazonの仕様変更についてくのが面倒になったので現在は非公開。
https://note.mu/catnose/n/n0246ada32871
おわり
Web APIで最安値を取得できる物販系サービスの紹介と使い方でした。Web APIを使えば「なんか凄そうなサービス」が簡単に作れたりします。
PHPを勉強しながらWeb APIの存在を知って、「最安値のサービスを自分で作ってみよう!」とサービスを作りながらPHPを勉強したことでより実践的にPHPを理解できたのかもしれません。
Web APIを使った何かいいアイデアがひらめいたら、ぜひ実際に作ってみてください!