WordPresで使うためのレンタルサーバーの選び方とおすすめの5つを紹介します。
わたしは、5年以上サイト運営をしていてその間に20以上のWordPressサイトを立ち上げてきました。また、Web屋として約300件のWordPress対応をしていくつものサーバーを覗かせていただきました。
こういった経験を踏まえて、WordPressを運営するためのサーバーを紹介していこうと思いますので、レンタルサーバーを選ぶ際の1つの考え方として捉えていただけたらと思います。
結局のところ、使っているサーバーってメジャーな数社に限られてきます。
先に自分の結論をお伝えすると、ガチでサイト運用するつもりならXserverがおすすめで、価格で選ぶならさくらかロリポップといった感じです。
サーバーに慣れていない方は何かあった時のために電話対応の有無も確認しておくといいかもしれません。
レンタルサーバーのおすすめ5選
各サーバーに特徴があるので、どういった人におすすめかという点も合わせて紹介してければと思います。
Xserver
- 高性能
- 電話サポートが親切
- 結局みんな使ってる
ブログやサイトをガチ運営している人が結局辿り着くのがXserverという印象です。
個人サイトやブログを運営して5年以上が経過しました。周りを見ていると、Xserverを最初に選ぶ人は少なかったです。ただ、アクセス数が増えるにつれて不満が出てきてXserverに移行するという流れをたくさん見てきました。
わたしが今からサイトを立ち上げるなら問答無用でXserverにしますし、Xserverが何かやらかさない限りは、他のサーバーに移ることはないだろうなと思います。信頼感のあるレンタルサーバーです。
サイトのアクセス数を月間で、数十万、数百万を目指しているガチの方は、はじめからXserverを選んでおけば、あとからの移行の手間が省けるのでおすすめします。
(WordPressのサーバー移行って超面倒くさいし、気を使うので・・・)
mixhost
- マニュアルが豊富
- 管理画面が使いやすい
- プランの変更が簡単
mixhostには最初のころは「エコノミープラン」というのがあって、安い割に超高性能というセールストークできましたが、いつの間にかエコノミープランはなくなり、普通に高い(Xserverと同じくらい)レンタルサーバーとなってしまい個人的にはちょっとショックです。
ただ、マニュアルの豊富さであったり、管理画面の使いやすさ(ユーザーインタフェースの使いやすさ)は当然のことながら変わりありません。
説明量の多さと使いやすさはレンタルサーバーの中では抜群にNo.1だと個人的には思っています。高い価格のプランしかなくなったとしてもmixhostは選択肢の1つには残ります・・・
あと特筆するなら、このレベルのレンタルサーバーで大人系のサイトを運営できる唯一のサイトです。
ロリポップ
- 知名度が高い
- 初心者でも無難
- 使っている人が多い
レンタルサーバーといえばロリポップという回答が一番多いであろう知名度の高いレンタルサーバーがロリポップだと思います。
とにかく初心者を巻き込もうという気持ちが全面に出ているような印象を持ちます。サイト全体がポップな作りで、おそらくIT系が苦手な方には馴染みやすいのかなと思ったりします(完全なわたしの主観です、、、すみません)
みんなが使っているレンタルサーバーがいい、初心者に優しそうなレンタルサーバーがいい、そして価格も安くしたい、という方にロリポップはおすすめです。
さくらのレンタルサーバー
- コスパはおそらくNo.1
- ちょい玄人向き?
さくらはレンタルサーバーというよりは、VPSのイメージが強いかもしれません。とにかく980円とVPSの価格が安いんですよね。
そして、VSPだけでなく、レンタルサーバーもめっちゃ安くて、個人的なさくらの印象として、「安い割には高性能でコスパがいい」といったものです。
WordPressで複数サイトを運営するという前提に立つと、さくらのスタンダードプランが実は最安値になります。最初は安い方がいい、だけどハズレなさそうなレンタルサーバーを選びたい方はさくらがおすすめです。
コアサーバー
- とにかく安い
コアサーバーは、わたしが一番始めに契約したサーバー(厳密には、その前身のXREAというサーバー)なので、ご紹介させていただきます(無理やり枠)
とにかく特筆すべきは、安い。月額198円で契約することができます。年間2,400円でサーバーが1つ持てるわけですね。これだけ安くても複数のWordPressサイトが運営できます。
サイト運営したての数百、数千のアクセス数とかなら問題なく可動するので、とにかく費用を抑えてレンタルサーバーを使いたいという方は、コアサーバーを選択肢に入れてもいいかもしれません。
WordPressで使うレンタルサーバーの選び方
WordPressで使う前提で考えた時に最低限で考えないといけないのは、
- DBが使えるかどうか
- 何個のDBを作れるか
の2つです。なぜなら、WordPressの1サイトにつき1つのDB(データベース)が必要だからです。
例えば、ロリポップのエコノミープランは月額100円でめちゃくちゃ安いですが、DBが作成できないようになっています。なので、このプランではWordPressを運営することができません。
1つのDBにつき1つのWordPressサイトが基本という考えも覚えておくことが大切です。
「DBは使えるけど1つだけ!」というレンタルサーバーのプランもあります。今後もずっとサイトを増やさないことが確実なら別にいいかもしれませんが、おそらく増やしたくなるでしょうし、余裕をもって複数のDBが使えるレンタルサーバーのプランを選んだ方が無難だと思います。
なので、ロリポップばかりを例に出して申し訳ないですが、わたしの考えでロリポップのプランを選ぶなら、
- エコノミープランはDB使えないからダメ
- ライトプランはDBが1つしか使えないからダメ
ということで、スタンダードプランから検討するようなイメージです。
簡易の比較表
Xserver、mixhost、さくらのレンタルサーバー、ロリポップ、コアサーバーの5つをいくつかの視点から比較しました。
※ 先ほど紹介したとおり、複数のWordPressサイトを運用できる(DBが複数作れる)プランを前提として、プランを選んでいます。
Xserver | mixhost | さくら | ロリポップ | コアサーバー | |
---|---|---|---|---|---|
プラン | X10 | スタンダード | スタンダード | スタンダード | CORE-MINI |
価格 (1ヶ月) |
1,200円 | 1,380円 | 515円 | 600円 | 198円 |
初期費用 | 3,000円 | なし | 1,029円 | 1,500円 | なし |
お試し 期間 |
10日 | 10日 | 14日 | 10日 | 30日 |
電話 サポート |
あり | なし | あり | あり | なし |
転送量 の目安(日) |
70GB | 67GB | 80GB | 100GB | 無制限 |
ディスク 容量 |
200GB | 150GB | 100GB | 120GB | 60GB |
DB数 | 50個 | 無制限 | 20個 | 30個 | 10個 |
ドメイン数 | 無制限 | 無制限 | 100個 | 100個 | 50個 |
公式HP | XServerの 公式HPへ< |
mixhostの 公式HPへ |
さくらの 公式HPへ |
ロリポップの 公式HPへ |
コアサーバーの 公式HPへ |
違いが明確にある部分だと、料金(初期費用も含めて)と電話対応の有無ですかね。
価格のレンジを決める
価格の面では、Xserverとmixhost、さくらとロリポップの料金感を比較して、月1,200円か月600円かをお財布事情などと相談して決める感じになるかと思います。
Xserver | mixhost | さくら | ロリポップ | コアサーバー | |
---|---|---|---|---|---|
価格 (1ヶ月) |
1,200円 | 1,380円 | 515円 | 600円 | 198円 |
初期費用 | 3,000円 | なし | 1,029円 | 1,500円 | なし |
不安な方は電話対応ある方がいいかも…
電話対応も個人的には欲しいなって思います。
(特にサーバーに慣れていない最初のころは頼っていた部分でもあるので…)
コアサーバーは料金が安すぎるのでないのは分かりますが、mixhostはあってほしいなってちょっと思います。
Xserver | mixhost | さくら | ロリポップ | コアサーバー | |
---|---|---|---|---|---|
電話 サポート |
あり | なし | あり | あり | なし |
目的別おすすめレンタルサーバー
目的別にもレンタルサーバーをまとめてみました。
- ガチ運用なら、Xserver
- 価格で選ぶなら、さくらかロリポップ
という感じですね。
ガチ運用するサイトならXserver
個人的な主観が入りまくりですが、ガチ運用するならXserver1択かなと思います。多くのサイト運営者が最終的に辿り着くサーバーです。大量のPVを余裕でさばき、いつも安定して稼働してくれて、特に目立ったトラブル事例を聞いたこともない。
また、電話対応も丁寧で、自分がまだあまりサーバーの事を分からなかったときも、電話で聞いたら丁寧に答えていただきました。
自分が5年間ずっと満足していることも好きでいつづけている理由ですが、他の多くの有名なブロガーであったりサイト運営者が使い続けているサーバーというのも心強いポイントかと思います。
これからのサイトをガチ運用するつもりなら最初からXserverを選んでおけば間違いはないはずです。
とりあえず「安め」で選ぶなら、さくら or ロリポップ
最初だし、とりあえず「安め」で始めたい…って思っている方は、さくらかロリポップがおすすめです。どちらも有名どころのレンタルサーバーで性能そこそこに価格が安いというのが特徴だと思います。
先ほど紹介したXserverが月1,200円に対して、さくらは月515円、ロリポップは月600円と、半額以下で利用することができます。
さらに安いサーバーがよければ、コアサーバーが月198円なので激安です。最初はこちらからでもいいかもしれません(実際にわたしもこの辺りからスタートしたので)
ただ、サイトが成長してXserverに移したいってなった時が、ちょっと面倒…ということだけを頭に入れておいてもらえたらと思います。
WordPressの移行(引っ越し)って結構面倒なので…
おわり
WordPressのためにレンタルサーバーを選ぶなら、最低限でチェックしておきたいのが使えるDBの個数です。0個だとWordPressが運営できませんし、1個だとサイトを増やすことができません。
最低でも簡易の比較表で紹介したようなプランから選ぶようにしましょう。
おすすめのレンタルサーバーをざっくりまとめると、それぞれ以下のような人に向いています。
ご自身のサイトのガチ度やお財布事情などと相談して選ぶとよいかと思います!