公開されているサイトの規模感を把握する2つの方法(ツール)

「〇〇の公開されているサイトをフルリニューアルしたい」
「〇〇の公開されているサイトをWordPress化したい」
「〇〇の公開されているサイトをレスポンシブ化したい」
「〇〇の公開されているサイトを引っ越ししたい」

みたいなお話があった時に、Web制作者が把握しなければならないのはサイトの規模感です。

相手がゴリゴリのWeb制作会社であれば、サイトマップなりの詳細を伝えてもらえるかもしれませんが、Webとは関係ない方からのお問い合わせの場合は、聞いても回答がもらえる可能性はとても低いです。

なので、こちらで大雑把に規模感を把握してお見積りする必要があるわけですね。

この記事では、公開されているサイトの規模感を把握する方法と、見積もる際に注意点をわたしの経験を交えて紹介していければと思います。

目次

サイトの規模感を把握する方法

サイトの大雑把な規模感を把握するにはスクレイピングツールを使うのが効果的です。リンクを辿ってサイトを構成するページを一括で取得して見やすく整理してくれるものです。

スクレイピングツールはいくつかありますが、使いやすくて愛用しているのは「Frog」というツールです。詳しい使い方は以下の記事で紹介しているので参考にしていただければと思います。
https://haniwaman.com/frog/

Frogでは、主にページ数とサイト構成を確認します。

ページ数を確認する

ForgにURLを入れればそのサイトを構成するURLをすべて取得してくれます。「HTML」のタブからHTMLファイルだけ(PHPとかで書かれていてもHTMLと出力していればここに分類される)を見やすくまとめてくれるので確認しましょう。

上記のサイトだと6ページだけで構成されるサイトということが分かりますね。これはシンプルすぎる例ですが、こんな感じでFrogを使えばサイトの規模感がざっくりと把握できます。

例えば、このサイトをレスポンシブ化したい場合は、6ページ分でおおよその見積もりが出せるわけです。

※ 無料だと1つのサイトから取得できるページ数の上限が決まっていたはずなので、増やしたくなったら有料化も検討してみてください。
(おおよそのサイトは無料の範囲で取得できるはずです)

サイト構成を確認する

Frogでは単純にURLを出力するだけじゃなく、サイトのURL構成によって視覚的に分かりやすくまとめてくれます。

少し複雑そうなサイトであっても、このようにツリー構造にして視覚的にどういう役割で分けられているかがイメージできるはずです。

HTMLサイトのWordPress化したい場合など、サイトの構成を把握することで「どこをカスタム投稿タイプにするか」などを把握しやすくなります。

サイトのSEOパワーを把握する方法

サイトの物理的な規模は「Frog」を使えばおおよそ把握できますが、アクセス数など表に出ていない部分は把握できません。

アクセス数はサイトの大きすぎる資産なので、ここを無視して担当することは、めちゃくちゃ危険だと思います。大雑把にでも「SEO的にどれくらいの強さのサイトか」って部分を把握した上で、担当するかどうかを決めることも大切です。

アクセス数やSEO的な部分を把握するのに「SimilarWeb」が簡単です。
SimilarWeb – デジタル・マーケット・インテリジェンス&ウェブサイトトラフィック

月間PVを確認する

例えば、当サイト「HPcode」のURLを入れてみると、以下のような数字が確認できます。見るべきは「合計訪問数」です。

ここの数字が月間のPVの目安となります。単位がややこしいですが「K」は1,000を表します。つまり、71.09は71.09 × 1,000 = 約7万PV / 月 ということが分かるわけです。

ポイントは、数字が表示されているだけで、とりあえず凄いってことですね。多くのサイトは数字が取得できない状態にあります。

こういうサイトの引越しでは、失敗したら築きあげたアクセス数が0になる可能性もあるわけです。めちゃくちゃ神経質に対応する必要があって、その責任も含めての見積もりなり対応をする必要があるということですね…。

流入キーワードを確認する

「SimilarWeb」で流入しているキーワードも確認しておくといいかと思います。アクセスも大事ですが、流入キーワードによってもサイトの価値は大きく違ってきます。

わたしのサイト「HPcode」の流入キーワードを見てみました(スクロールすると見れます)

「chrome マウスジェスチャー」系のキーワードばかりですね。これはキーワード的には強さがないサイトです。

脱毛や転職など、世間で流れる広告の量が多いタイプのキーワードは強いキーワードです。例えば、「脱毛サロン おすすめ」 とかで1位のサイトだったら、とんでもない額のお金(たぶん数千万)がそのサイトに流れていることになります。

こんな感じでキーワードまで見ておくと、自分がプレッシャーで耐えうるサイトかどうかで判断できるはずです。

PVにしても流入キーワードにしても、そのサイトが大事に育ててきた大事な資産です。最低限の知識のない人がこういういサイトを担当してしまうと、築きあげてきたものを破壊しかねない(特にクライアントも疎い場合)ので、公開されているサイトを担当する場合は意識的に確認した方がいいかもしれません。

おわり

公開されているサイトの規模感を把握する方法でした。「こちらのサイトをほにゃらら~~」ってお問い合わせをいただたら、とりあえず「Frog」に入れて回しています。

ざっくりとは以下の2点を把握しておくと、対応可否など含めて返答ができるかと思います。

  • ページ数やサイト構成の把握
  • アクセス数などのSEOパワーの把握

サイトのすべてを目視で確認するのは大変だと思いますので、、こういったツールを使うことで効率的に対応していきましょう!

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この記事を書いた人

WordPressが得意なWeb屋。HPcode代表。

300件以上のWordPressカスタマイズを対応してきました。SE → 農家 → アフィリエイター → Web屋。生まれは三重県。

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