WP-CLIで面倒なWordPressの初期設定をやってしまおう!※ Local by Flywheelを使う前提

わたしはWordPress案件をメインにフリーで活動しているのですが、WordPress案件をいただいた時に必ずローカル環境を作成します。

ローカル環境の構築に使うのが「Local by Flywheel」です。WordPressの面倒なインストール作業を全部省いて使える状態まで持っていってくれるので、重宝しまくっているのですが、不満が点が1つだけ。

英語の環境でインストールされるということ…

そんな不満を抱えながら何十件とローカル環境を構築しては、管理画面の設定から手で直すということを繰り替えしていただのですが、ついにこのストレスから解消される方法を見つけました!

それは、WP-CLIを使うことです。

cliなので黒い画面のコマンドへの入力になるのですが、やることはコピペです。「Local by Flywheel」ではWP-CLIが標準で使えるのも素晴らしいです。

普段「Local by Flywheel」で環境構築している方は、ぜひお試しください!初期設定がめっちゃ楽になります。

はにわまん

これから紹介するWP-CLIのコマンドをコピペするだけでOKです

目次

WP-CLIを使ってみる

とりあえず、WP-CLIを使ってみましょう。プログラムの「Hello World!」的ポジションの、コマンドのバージョン表示をやってみましょう。

「Local by Flywheel」から操作したいサイトを右クリックして「Open Site SSH」を開きます。

こんな感じでコマンドプロンプトが開きます(windowsの場合)

wp cli versionを入力して、以下のような表示になればOKです!

wp cli version
WP-CLI 1.4.1

英語WordPressを日本語WordPressにする

「Local by Flywheel」でインストールされるWordPressは英語バージョンのWordPressです。こんな感じですね。

いつもは、設定の「Site Language」と「Timezone」を手で変更していたんですが、これがまあ面倒くさい(項目多すぎる…)

WP-CLIを使えば、ここの手作業を省けます。

「Site Language」に対応しているのは、wp core language install ja --activate

wp core language install ja --activate
Downloading translation from https://downloads.wordpress.org/translation/core/4.9.8/ja.zip...
Unpacking the update...
Installing the latest version...
Translation updated successfully.
Success: Language installed.
Success: Language activated.

「Timezone」に対応しているのは、wp option update timezone_string 'Asia/Tokyo'

wp option update timezone_string 'Asia/Tokyo'
Success: Updated 'timezone_string' option.

この2つ実行後のWordPress管理画面を確認してみると、、、

わたしたちが見慣れた日本語のWordPressに変わっていますね!

日付や時刻のフォーマットも変更可能です。

日付のフォーマット

wp option update date_format 'Y-m-d'
Success: Updated 'date_format' option.

時刻のフォーマット

wp option update time_format 'H:i'
Success: Updated 'time_format' option.

これでわたしの目的の大半は達成していますが、ついでに色々やっていきましょう。

初期設定のあれこれをWP-CLIで楽に!

ついでに面倒な初期設定をWP-CLIで色々やっていきましょう!

不要な記事を削除

投稿や固定ページを合わせると3記事がデフォルトで入っています。これはいつも手で削除していたので、コマンドで消しちゃいましょう。

wp post delete 1 2 3 --force
Success: Deleted post 1.
Success: Deleted post 2.
Success: Deleted post 3.

--forceを付けることでゴミ箱にも残らずに消え去ります。

投稿も固定も記事がなくなりました。

日本語のコアアップデート

日本語化すると、バージョンが古いままになってしまうことがあります(英語は最新だけど、日本語は1つ前みたいな)

wp core update --locale=ja --force
(中略)
Success: WordPress updated successfully.

最新版となりました!

プラグインのインストール

お決まりのプラグインはWP-CLIで入れて「有効化」までしておきましょう。

以下のプラグインを入れていきます。

  • WP Multibyte Patch
  • Show Current Template
  • Duplicate Post
  • All-in-One WP Migration
wp plugin install wp-multibyte-patch show-current-template duplicate-post all-in-one-wp-migration --activate
(中略)
Success: Installed 4 of 4 plugins.

4つのプラグインが有効化まで完了しましたー!

--activateのオプションを付けることで有効化までしてくれるようになります。

ちなみに、プラグインとして指定する値は、公式ページのスラッグに該当する部分です。

最後に翻訳

プラグインをインストールすると、翻訳の更新が求められます。すべてのコマンドをやった最後に翻訳のアップデートをしておくといいかと思います。

wp core language update
(中略)
Success: Updated 4/4 translations.

翻訳も最新版になりました。

「&&」で繋げば一気に実行できる

現時点でめっちゃ楽なんですけど、できることなら全部一発でやりたいなって思います。これを実現してくれるのが、「&&」

これまで紹介したコマンドを「&&」で繋ぐと一気に全部やってくれます。別の作業やっている間に環境の初期設定が完了しちゃうわけですね。素晴らしい…

ちなみに全部繋ぐとこんな感じになります(長い…笑)

wp post delete 1 2 3 --force && wp core language install ja --activate && wp option update timezone_string 'Asia/Tokyo' && wp core update --locale=ja --force && wp plugin install wp-multibyte-patch show-current-template duplicate-post all-in-one-wp-migration --activate && wp core language update

おわり

「Local by Flywheel」で環境構築している方は、WP-CLIを使うと楽に設定できるというお話でした!

特に英語の日本語化の部分はストレス溜まっていた部分なので、解消できてよかったです。やっぱり機械に任せられる箇所はどんどんと自動化させていくべきですね…

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この記事を書いた人

WordPressが得意なWeb屋。HPcode代表。

300件以上のWordPressカスタマイズを対応してきました。SE → 農家 → アフィリエイター → Web屋。生まれは三重県。

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