WordPress案件を受けるに当たってクライアント様からいただく必要のある情報が2つあります。約300件のWordPress案件を対応してきましたが、特に問題が起きていないので自分の中でテンプレート化されてきました。
この記事ではWordPressのカスタマイズ案件を受けるときにクライアントからいただく必要のある情報と、最初の流れについてご紹介していけたらと思います。
WordPressのカスタマイズ案件を受けるときに必要な2つの情報
個人的にWordPressの中身を修正するために必要でいつももらっている情報です。「WordPress管理画面へのログイン情報」と「サーバーへ接続するためのFTP情報」の2つになります。
それぞれについて詳しく見ていきます。
1、WordPress管理画面へのログイン情報
先方のWordPressの管理画面へログインするための、ログイン情報が必要です。具体的には以下の情報です。
- ログインURL
- ユーザー名
- パスワード
どういうテーマを使っていて、どういうプラグインを使っていて、どういう投稿タイプがあってタクソノミーがあって、どういう記事があって、みたいな部分は実際に管理画面を覗いてみないと正確には把握しずらいです。
どんな案件を受けるにしても必ずもらいたい情報です。
ただ怖がって教えてくれないクライアント様もいらっしゃいます。例えば、「CSSの修正コードだけ欲しい」みたいなWordPresと関係ない部分なら対応できますが、WordPressの機能に関する対応となると、管理画面を教えてもらわないことには対応できないのでお断りする感じになるかと思います。
管理者権限の管理画面を見ず知らずの人に教えるのはとても勇気がいることだと思いますが、意外とすんなり教えてくれることが多いですね。
2、サーバーへ接続するためのFTP情報
先方のWordPressが格納されているサーバーへ接続するためのFTP情報も高い確率でいただくことが多いです。具体的には以下の情報です。
- ホスト名
- ユーザー名
- パスワード
WordPressの修正では、テーマフィアルを追加したり、子テーマを作ったりなど、テーマファイルを直接修正することが多いです。WordPressの管理画面からも修正できますが、なんか不安定なんですよね。変更が反映されなかったり、一度あったのは保存したタイミングでテーマファイルの中身が全部消えてしまうという・・・(めちゃくちゃトラウマになっています)
テーマファイルの編集(特にfunctions.php)の編集をミスると、真っ白になって管理画面にログインできなくなります。
エラーを直さないと期間はサイト自体も真っ白になってしまうので、クライアントには平謝りし続けることになります。で、結局はサーバーの情報をいただくことになります。
FTPでサーバーから直接直せる権限を持っておけば、真っ白になるようなエラーを起こしてもすぐに元に戻せますし、管理画面を経由して起こるいろいろなトラブルを防ぐことができます。
長々といろいろいいましたが、端的にはプログラムの記述ミスしてもすぐに直せるってことがFTP情報をいただくメリットかなと思います。
FTP情報をいただく上で注意すること
サーバーを触るのは本当に怖いです。ファイルを消すと完全に消えるので。WindowsやMacとかで削除しても「ごみ箱」というフォルダに一旦移動するだけですが、サーバーの場合は完全に消えます。
もしサーバー上のすべての情報を消してしまってバックアップもない、って状況になったら、もう復元できません。
- サイトを作成に使った制作費
- サイトの運用に使った運営費
上記みたいな事を「どうしてくれるんだ」「作り直せんのかぁああ、おらぁ」みたいな話になるのかなと思います。
FTPツールでサーバーに繋いでファイルを触る際は、細心の注意を払って触るようにしましょう・・・。
クライアント様との最初のやりとり
対応件数を重ねるにつれば、WordPressのカスタマイズ案件を受けるときは、テンプレ化されてきました(カスタマイズに限らずWordPress案件全般で共通しているかもしれません)
肉付けを削れば、以下のような感じです。
〇〇様
ご依頼いただき誠にありがとうございます。
対応にあたって、以下の情報いただくことは可能でしょうか。
- WordPressのログイン情報(ログインURL、ユーザー名、パスワード)
- サーバーへ接続するためのFTP情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)
よろしくお願いいたします。
ここで情報開示が難しいということになれば、案件を受けること自体を断ることが多いです。管理画面からだけで修正してミスして画面真っ白になって信用をなくすリスクの方が避けたいので・・・。
クライアント様から信頼される事が大事
わたしがクライアント側で考えたときに、大事なサイトの管理者権限のアカウントや、サーバーの情報って教えたくないんですよね。。
なので、できるだけ自分には情報を開示しても大丈夫という安心感を与えてあげる必要があるのかと思っています。
わたしの場合は、
- 情報発信の量
- 対応件数の豊富さ
- 評判の高さ
が目に見える形で残っているので、担保できているのかもしれません。
ココナラのレビューを見て、お問い合わせしていただける方も多いです。
WordPressの案件はサーバーを触ることになるので、信頼されるということがとても大事になってくるのかなと思います。わたしも信頼される人になれるように、頑張って行動しています・・・。
秘密保持契約(NDA)を結ぶこともある
クライアントによっては、「秘密保持契約(NDA)」という契約書をあらかじめ結ぶケースも多いです。ちょっと面倒かもしれませんが、企業とお付き合いするときは、
業務委託契約書と一緒に秘密保持契約を結ぶ可能性が高いです。
秘密保持契約とは、「貴社からいただいた情報は不用意に第3者に教えないですよ」といった内容で約束するものですね。
ただ、契約書の有無によって行動を変えるのはおかしいと個人的には思っています。仮に機密保持契約を結ばなかったとしても、クライアントからいただいた情報は自分だけが使う(見る)ことを意識して仕事するといいかもしれません。こういう約束ごとを守れない人は回り回ってクライアントにも伝わりますからね・・・。
おわり
WordPressのカスタマイズ案件を受けるときに必要な2つの情報の紹介でした。管理者権限とサーバー情報なので、もらうハードルは高めかもしれません。
わたしの場合は、「この人なら安心して任せられそう」と思われるような行動を意識するようにしています。
これからWordPress案件を受けていこうと考えている方は、クライアント様とのやり取りとして参考にしていただけると嬉しいです。